啓翁桜と桃に根締めにアスナロ(ひのき科ヒバ)の三種で青磁の水盤に生けてみました。啓翁桜はお正月から初春を告げる花木として出まわります。良い花を咲かせるポイントがあり綺麗に咲かせるには温度管理が大切なようですね。これは桃の花にもいえます。
啓翁桜の温度管理は10℃~20℃がよろしいでしょう。桃の花はもう少し高めの温度が宜しいようです。前回の体験からですが啓翁桜のほうが良く咲いてくれました。
今回の根締めにはヒノキ科のアスナロを用いてみました。アスナロは裏表(陰陽)がハッキリしているのでとても生けやすいでしょう。
使用花材:啓翁桜7枝、桃11枝(2種)、アスナロ(花広園)、花器:アンティーク青磁水盤、剣山
啓翁桜と三種生け
啓翁桜の軸には真ともいえる流し気味に長めの枝を使用してすだれ桜の雰囲気をだしています。斜め30度から旋回するように前方に張り出しています。とても綺麗に満開状態で生けてあります。
アスナロを根締めに使い奥行きと立体感をだしています。桃は薄いピンクと濃いピンクの二種を用いてコントラストを調整しました。濃いピンクがポイントで効いていますね。
啓翁桜の生け方
桜の木は桃や梅よりタメやねばりが利くで生けやすいようです。ポイントは一か所でキメない事です。剣山への止めも効きがよろしいでしょう。陰陽(裏表)を間違えなければカッコよく決まりますよ。
今回は生け直しもあり花芽の咲いた状態で生けました。ポイントは花芽や蕾にふれないで生けること。桃ほどではありませんが花芽は取れやすいのでご注意ください。
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本記事は啓翁桜と桃のアレンジ生けについての記事です。
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