アボカドを観葉植物として仕立てていきます。剪定や葉が枯れる前に室内管理も大切ですね。
アボカドは比較的、簡単に種から発芽します。しかし、植えてそのままでは一本に真っすぐ伸びるだけで枝葉が広がりません。ひと手間くわえて観葉植物にするには摘心して脇枝を増やすと仕上がりの楽しみが増えます。
葉っぱも綺麗なので観葉植物としても観賞価値があります。比較的、害虫も発生しずらいので衛生的で室内鑑賞用にも適しているでしょう。
アボカドを観賞用に仕立てていき場合、摘心と透かし剪定、強剪定の3つの方法があります。
アボカドの観葉植物に摘心や剪定し樹形を整える
剪定:摘心まえ画像
摘心後3日目の画像
アボカドを観葉植物にする場合、摘芯や剪定をして樹形を整えたいものです。画像は葉が枯れたから落としたわけではありません。
脇芽や枝葉を増やすために葉を摘芯してあります。
アボカドは上へ上へと成長していくため、上部の葉が大きく成長して脇芽や新芽が中々、成長しません。
そんな時は強制的に葉を落として芽を成長させましょう。
摘心し脇枝を増やそう
摘心まえイメージイラスト
摘心し脇芽や枝葉を増やすイメージイラスト
摘心はアボカドの木が上に伸びるの成長を留め、横への広がりや脇芽、脇枝を増やします。アボカドが発芽して約30cm~40cmくらいで摘心するのが最適とされています。
摘心する時期や季節は3月から5月の成長期と言われていますが、アボカド栽培の専門家の話では成長期は年、3回あると言われていした。
この成長期を見計らって摘心しましょう。
強剪定
アボカドは種から発芽しやすい植物ですが放って置くと樹形が真っすぐにどこまでも伸びてしまいます。成長期で30~40cmで摘心を逃してしまった場合には強剪定という方法があります。
真っすぐに伸びすぎたアボカドの木を上記のイラスト画像のようにバッサリ茎を切る方法です。
しかし、摘心した時ほど脇枝は2本3本と出ません。一本の脇枝が強く伸びます。伸びた脇枝の脇芽を摘心するとまた、二股、三股に分かれますから樹形を変える場合に適します。
透かし剪定
透かし剪定はある程度、アボカドが木に成長して、枝葉が混みあってきた時に間引く方法です。
透かし剪定を行うことで風通しを良くして葉枯れや枝枯れの予防にも繋がります。
また、枯れた枝を根元から切る時にも使われます。
風通しを良くする事で「カイガラムシ」や「炭そ病」葉に(黒い斑点)が予防できるでしょう。
アボカドの摘芯や剪定のタイミング
アボカドの剪定や摘芯のタイミングですが結果論として春から秋にかけて特に成長する時期が3回あります。3月から10月であれば花芽を付けない小さなうちには時期を問わず行って、脇芽を増やしたほうが花芽が付きやすきなります。結果的に脇芽を増やす事で花芽も増えるという事です。
花芽が増えると受粉さえできれば実もつくという事になります。
しかし、アボカド生産者のプロが言うにはアボカドも他の果実と一緒で実勢では実を付ける事は少なく多くは接ぎ木をして生産するそうです。
剪定や摘芯は成長期に合わせる
成長期 | 期間 | 活動 |
---|---|---|
春 | 2月下旬~5月初旬 | 摘芯、剪定、枝葉を増やす |
初夏 | 6月初旬~7月下旬 | 摘芯、剪定、枝葉を増やす |
秋 | 8月初旬~10月中旬 | 摘芯、剪定、枝葉を増やす |
表形式の棒グラフ
アボカド成長期と摘心剪定時期 | |||||||||||||||
3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | ||||
春 | 初夏 | 夏 | 秋 | 冬 | |||||||||||
成長期 | 成長期 | 成長期 | |||||||||||||
摘芯 / 剪定 | 摘芯 / 剪定 | 摘芯 / 剪定 | |||||||||||||
*アボカド生産者プロの指標です。 |
アボカド観葉植物-室内の管理
アボカドの管理温度は?
アボカドの管理温度は最低15度~35度で管理します。メキシコなどの暖かい地域が原産ですから夏には強い植物です。
しかし、寒さに弱いので冬は暖かな室内や日射量を確保することが大切です。冷暖房の風には注意しましょう。
葉っぱ枯れる可能性が高まります。乾燥した室内では葉水を霧吹きで与えましょう。
アボカド観葉植物の葉が枯れる?
アボカドを観葉植物に仕立て葉が枯れるのは根腐れの可能性が高いです。また、日射量が少ない場合や逆に葉焼けも考えられます。
- 根腐れ(水のやり過ぎ)
- 根詰まり
- 水の不足
- 風通しが悪い
- 冷暖房の風
- 日射量の不足
- 葉焼け
- 種にカビの発生
根腐れ
根腐れは水のやり過ぎや通気性の悪い土でおきます。アボカドは水が好きな植物ですが、保水力の高い土では根腐れを起こす確率が高くなります。
水はけの良い土を使いましょう。また、葉の状態をみて水をあげてください。
植物は水分が不足すると葉が垂れてきます。観葉植物の水やりタイミングと言えるでしょう。
根詰まり
アボカドや観葉植物の葉枯れは根詰まりでもおきます。土の水はけ具合を確認して水が遅い場合や鉢にたまる場合は根詰まりの可能性で葉が枯れてしまう事あります。
ひと回り大きな鉢に植え替えのタイミングといってよろしいでしょう。
風通し(通気性)
アボカドは風通しの良い場所を好みます。土の通気性もそうですが、アボカドが成長して枝や葉が混みあってきた場合にも葉っぱが枯れてしまいます。
風通しを良くしてあげて葉枯れを防ぎましょう。
冷暖房の風
アボカドも観葉植物として室内で育てる場合には冷暖房の風には注意が必要です。
観葉植物全般に言える事ですが冷暖房の風はとても乾燥しているため葉が枯れる心配があります。
アボカド樹木を直接、冷暖房の風にあたらない場所に移すか、加湿器で湿度を補います。
あとは霧吹きで葉っぱに水分を与えてください。葉水とも言われます。
ハイポネックスなどの観葉植物用を使うとみるみるグリーンが濃くなりますよ。
また、アボカドは太陽の光を好みますから窓際の明るく風通りの良い場所が理想ですね。
たまには、窓を開けて自然な風にあてましょう。
日射量の不足
アボカドは明るい所を好む植物です。なんせ原産国がメキシコなどの南米ですからね。お日様を好む植物のアボカドの木です。
室内で日射量の足りない場合は置き場所を変えてみてください。室内では明るい窓際が適しているアボカドです。
しかし、葉焼けに注意が必要です。いきなり、明るい場所に長く置かないで少しづつ慣らします。
葉焼け
アボカドが葉焼けで枯れる場合があります。葉焼けを起こすと新芽や新葉も枯れてしまいます。
また、室内で育てて急に直射日光に当てた場合にも葉焼けを起こしてしまいます。
室内で日光にあたっていない場合には明るい場所から徐々にお日様に慣らす必要があります。
種にカビ
アボカドを種から育成した場合に種のカビが原因で葉が枯れてしまう事があります。
植えつける場合には種をしっかり洗ってから植えつけます。
また、アボカドの種は茶色い薄皮がはってますね。この薄皮を剥がしてから植えつけるとあらかじめカビの発生を予防できます。
葉が枯れるのを予防できますね。
アボカド観葉植物の植え替え
アボカドは根が細い為、大きすぎる鉢は不向きです。種を植える場合は5号鉢が理想とアボカド生産者が言っていました。今回、私は大きすぎたようです。様子をみて植え替えます。
植え替えの時期
アボカドの鉢植えを植え替える時期は5月から6月が理想です。根も動いている成長期という事ですね。
しかし、根が回りすぎて根詰まりしている場合は時期を問わず植え替えた方が枯れる心配がありません。
また、アボカドの生産者さんは一年で大きく成長する時期は3回あると仰っていましたから、その時期に合わせて植え替えるのが理想でしょう。
7月の暑い中に植換えました
アボカドの植替えを急遽、大きな鉢(8号)からアボカドの根が張りきる前にと想い遂行する。用意した鉢は5号鉢です。
植換えの土は鹿沼土4:赤玉土1:軽石1
アボカド生産者が言っていたアボカドの土の比率です。アボカドは水はけの良い用土を好みますから上記の配合で鹿沼土4:赤玉土1:軽石1の配合にしました。
- 鹿沼土:水はけが良い
- 赤玉土:保水性がある
- 軽石:水はけがとても良い
上記の土配合は環境や水やりの好き嫌いにより調整します。水やりの面倒な方は保水性のある赤玉土を増やすと良いでしょう。
しかし、リスクもあり保水性が多いとアボカドは根腐れを起こすようです。なので今回はアボカド生産者さんの言うとおりの分量にしています。
鹿沼土4:赤玉土1:軽石1の水やり
鹿沼土4赤玉土1軽石1の水やりは午前中に1回または、土の表面が乾いたら水やりします。アボカドの鉢を置いてる場所や日射量で変化するでしょう。
真夏の熱い時期は朝、晩の2回行っています。
以前の8号鉢は保水性もあり、黒土ベースでアボカドには大き過ぎる性もあり植え替えたしだいです。
また、今回は盆栽観葉に仕上げていこうと想います。関連記事から参考までに「盆栽仕立て」に摘芯や剪定をして樹形を変えてみました。
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本記事はアボカドの観葉植物を剪定や葉が枯れる?室内の管理 についてまとめた記事です。
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