ミミズコンポストを始めてみました。エコ容器で簡単にできることを知り「冬でも大丈夫かなぁ」と想いながら「シマミミズ」を購入してみました。「シマミミズはバナナが好き?」とのうわさです。ひとり暮らしの生ごみ処理にも活用できるが、根底の目的は園芸ように土づくりが目的です。夏の管理は温度に注意してください。
しかし、ミミズの事を調べ調査しているうちにシマミミズが可愛く想えてくる。「ミミズコンポスト」というよりは「飼う、飼育する」ことにしました。若い一人暮らしの方や家庭園芸では人気のようです。
【ミミズコンポスト】始め方
シマミミズくん「こんにちは~」ということで家に来てからちょうど一週間になりました。来たときは体長も半分の大きさでしたから、約2倍に成長しています。
与えたエサは食べかすキッチンの残飯です。野菜のクズやご飯粒で3日目、無くなっていたのでバナナ皮をあげていますがまだ、食べていません。(笑)
家に来た初日より元気になりました(細くて短く余り動きが活発ではありませんでした)冬だから寒いよね。
2022年12月21日AM
ミミズコンポストの始め方簡単で容器(タッパー)があればひとり暮らしのあなたでも始められます。
ミミズでコンポストを始めるにあたり幾つか注意点があります。コンポストは生ごみを分解してEco的な目的もありますがコンポストに利用できるミミズは「シマミミズ」です。主に通販で売られているミミズには「フトミミズ」と「シマミミズ」です。
しかし、調査の結果フトミミズは生ごみを食べません。「シマミミズ」でないとコンポスト活用ができない事になります。どちらも魚のえさ「釣り」に使われるこも多い。
ミミズ種類\用途 | コンポスト利用 | 繁殖/寿命 |
---|---|---|
シマミミズ | 可能 | 繁殖旺盛/2~3年 |
フトミミズ | 不可 | 少ない/1年 |
特徴 | シマミミズ/細くて短い 約6~9cm フトミミズ/太い/約10cm~ |
シマミミズ/冬を越せる フトミミズ/冬に死滅 (卵で孵化) |
ミミズコンポストのデメリット&メリット
ミミズコンポストのメリットとデメリットを他のコンポストと比べてみました。
コンポスト比較
コンポスト比較 | ミミズ | 他のコンポスト |
---|---|---|
気になる腐敗臭(ニオイ) | 少ない | する物としない物がある |
置き場所 | 室内可能 | 屋外用/室内用/畑用 |
かき混ぜ | 必要ない | 電動式/必要なやり方もある |
分解の期間 | 約3~4ヶ月 | 2週間から3か月と早い |
温度管理 | 必要10℃~29℃が快適 | なし |
処理能力 | ミミズの量が少ないと遅い(シマミミズは繁殖が早い) | バイオや電動は早い |
デメリット
デメリットは30℃以上の高温では死滅していますので夏は涼しい場所においてあげましょう。堆肥になる処理能力が遅いこともデメリットですがミミズくんが繁殖して数が増えれば解決します。長い物が苦手な方へは向きません。
- 温度管理が必要(基本的には人間と同じ快適温度)
- 処理能力が遅い
- ミミズが苦手(長い生物)不向きです
正直、飼い始めたばかりなので、問題は夏場の管理です。後日レビューとします。
メリット
ミミズコンポストを他と比較してメリットとしてはニオイが少ないので室内管理が可能で手間がかからないのがミミズコンポストの一番のメリットです。あとはゴミをかき混ぜなくて済みます、シマミミズくんが勝手に処理し堆肥を作ってくれます。
- コスパが良い(シマミミズ1,000円弱)
- ゴミの臭いが少ない
- 手間がかからない
- かき混ぜなくて済む
- 植物に適した堆肥でリン/チッソ/カリの土を生成してくれる
シマミミズの糞は植物や野菜の成長に大切な3大栄養素・リン・チッソ・カリなどを含む良い土にしてくれます。化学肥料などを使わなくて済みます。
【ミミズ コンポスト】簡単な準備
シマミミズ
シマミミズは通販サイトや釣り具店で購入できますが古いものには注意が必要です。特に釣具店から購入する場合には中身のチェックが重要です。シマミミズを養殖している通販がおすすめで鮮度が良い。
この間、釣り具店でミミズを購入したら死んでいて腐敗していた。(泣き)購入する時に箱を開けて確認しましょう。最近は店員さんも気を付けて確認してくれます。
新聞紙
新聞紙は簡易的に行う場合には濡らして容器の上からかぶせてあげます。シマミミズは適度な湿り気が必要です。分解して餌にもなります。通販サイトから送られてくる場合にもシュレッダーされた新聞紙が入っていつ事が多い。土にも分解されますからね。
ココナッツ繊維
ココナッツ繊維もミミズは好きですよ。土の肥料としても役にたちます。ミミズや園芸、植物との相性も良いでしょう。
腐葉土
腐葉土もミミズは大好きですね。もともとは落ち葉が腐敗したものです。これをミミズが食べて分解し良質な土を作ってくれます。まさに生態系を壊さないオーガニックですね。
ヤシ殻
ヤシ殻のココナッツ繊維、同様にミミズが好きなものです。
ピートモス
ピートモスは水苔を乾燥させたものですが、園芸用によく使われますね。保水性があることから観葉植物にも使われます。ピートモスも自然のものですからシマミミズも好みます。
容器
ミミズコンポストの専用容器が販売されています。需要が高くなってきています。
タッパー
簡易的にシマミミズを飼育してみるならプラスチック容器のタッパーも代用できます。今回、私が始めたタッパー容器です。シマミミズを育成する場合は深くなくて大丈夫ですが、広さがあったほうが良いらしい。なぜか?というとシマミミズは地層表面浅い場所で生活するミミズです。
逆にフトミミズは地層の深い場所で生活し巣を作ります。
ダンボール
段ボールコンポストも人気があるようですね。専用の段ボールコンポストキットが販売されています。
バケツ
ミミズコンポストにバケツを利用する方法もありますね。しかし、フタが付いていないとミミズが脱走してしまいます。
ミミズコンポスト専用のバケツコンポストも販売されています。
ミミズ コンポスト 冬の管理
室温が約17℃で湿度は65%を示しています。これはユリの鉢植え上ですから同じ室内のコンポストがある場所はもう少し温度があります。コンポスト内は湿らせてあるので湿度もあります。コンポストの乾燥には気をつけてください。
冬の温度
- 5℃以上で管理する
- ーマイナス(0℃前後)になるとミミズが危険
- 冬は若干、日なたでも大丈夫
- 発泡スチロールの箱なども良い(断熱効果)
- エサ(生ごみ)に米ぬか少量をを混ぜると発酵熱があがる
冬の屋内管理 | 冬の屋外管理 |
---|---|
・5℃以上の管理が理想 | ・屋外から屋内へ移動する |
・部屋の中や屋内ならさほど問題はない | ・移動が不可な場合は5の発酵熱を利用 |
・屋内ベランダなどは毛布を掛けても良い | ・マイナスになるとミミズの生命に危険がある |
ミミズ コンポスト 夏の管理
ミミズコンポストの夏の問題は臭いが気になるのではないでしょうか。簡易的に室内で管理する場合、ニオイ防止にもなる濡れ新聞紙をかぶせてあげましょう。生ごみも一旦、冷凍して与えたり茹でてから与えるとシマミミズは食べやすく分解も早くしてくれます。
夏の温度
シマミミズは暑さが苦手です。室内管理の場合には問題ないかと想います。
しかし、直射日光の当たるベランダや屋外ではコンポスト内の温度が上昇してシマミミズが死滅する可能性があります。
涼しい場所に移動するか、霧吹きで冷たい水で冷却してあげましょう。
- 温度が30℃を越えないようにする
- 夏は涼しく日陰な場所
- 直射日光をさける
失敗談
夏のミミズコンポスト管理で失敗したお話し
園芸用の土のリセットでコンポスト追肥をし、コンポスト内にコーヒーかすやフスマ(しいたけ菌入り)を補填しましたが、ベランダの直射日光下にフタをしたまま放置しビックリ!
土からでたミミズが、コンポストの回りにへばり付いてるではありませんか。
フスマの発酵熱から密閉された容器でコンポスト内の温度が上昇し、土を触ってみたら熱かった。
「シマミミズ君ごめんね」
ミミちゃんごめんね!熱かったよね…
ついつい土の発酵が頭にあり密閉しちゃったんだ。勘弁勘弁
もう~PoPoさんったらぁ…もう少しで私たち全滅でしたよぉ~
それにフスマとかは熱を持つので土壌改良はわかるけど夏の私たちの住まいにはちょっとキツいかなぁー熱くて大変!
冬だったらまだ大丈夫だよ。
慌てて霧吹きで冷却してあげました。風通しも大切です。コンポスト容器の変更を予定中です。
シマミミズは地表に近い土や落ち葉の間で生活しています。フトミミズは土の中に巣をつくりますが、シマミミズ土の奥深くへは潜りません。
霧吹きで冷却してあげたら稲わらと表土の間に戻ってくれました。
今度さぁミミちゃんの住まいもう少し快適に広い住まいに引っ越さないとね。
もうすぐ一年だものね。
そうしてくださいPoPoさん!
私たちシマミミズは地表近くで生活しているから深さより広さがあった方が快適なんだ。寒さも活動が鈍るけど…夏の30℃を越えちゃうとかなり辛いよ!
後、乾燥も苦手だから濡れ新聞紙や霧吹きは凄く助かるよ。
シマミミズは暑さが苦手、コンポストがプラステックや金属の場合は注意が必要です。涼しい日陰に移してあげましょう。
ミミズコンポストの容器は深さはなくて良い。広くて浅い容器がおすすめ。
【ミミズコンポスト】バナナの皮
ミミズコンポストにバナナを入れて5日目まだ、食べてくれません。調べてみると「発酵してから食べる」ようです。しかし、他の与え方もあるのでご紹介していきましょう。
シマミミズはバナナの皮が好物です
シマミミズくんに聞いてみた!
ミミちゃん!バナナの皮が好きなんだよね。どうして食べないの?
「引っ越してきたばかりだしね」まだ住まいに慣れてないよ~
そうっかぁ~ごめんねぇ😉
まだ、三日目だものねそれに冬ダシ寒いよね?
大丈夫だヨ!室内だし、ストーブ焚いてくれてるから温度は快適ですよぉ。
「タダね、バナナは好きなんだけど…僕は歯がないでしょう、だから完熟して発酵しないと食べられないんだぁ!」
「この間のご飯つぶやお味噌汁の野菜は美味しかったヨ」
ありがとう、PoPoさん
mimiちゃんの言うようにシマミミズは環境(新たな土)に慣れるまで1週間くらいかかります。本来であれば1週間から10日様子を見てから餌を与えます。
シマミミズはご存知のように消化器官や生殖器はありますが、歯がありません。ですからかなり発酵して真っ黒なバナナの皮でないと食べられないでしょう。
ようすを見ていきましょう。本日はまだ一週間目です。2022年12月21日
それでは他にバナナを餌として与える場合の手順を解説していきます。
バナナの餌_手順
バナナの皮を細かく刻んだほうが良い
冬は茹でてバナナの皮を柔らかくする
夏は冷凍するとバナナの繊維が崩れる
ミミズコンポストへ入れてコンポスト全体に濡れ新聞紙
冷凍する
夏はバナナの皮や野菜、残飯などを一度、冷凍すると繊維が壊れ分解しやすくなります。コンポストの水分補給にもなりミミズも快適に過ごせる。
茹でる(柔らかくする)
冬は茹でてバナナの繊維を柔らかくしてあげましょう。茹でることで発酵も早くなりミミズが食べやすくなります。
小さく切る
バナナの皮や野菜などにも芯がありますから、特に硬い物はミミズが食べやすいように細かく切ってあげましょう。フードプロセッサーで砕いても宜しいでしょう。
ミミズが繫殖する
シマミミズは繁殖が早い。ミミズ君たちとの生活も半年が過ぎました。コンポストの餌、残飯の減りが早く飼育当初の約半分の時間(感じ方)です。
ミミズの繁殖も驚くほどで大きいのから小っちゃいのまでもう凄い。フタをしてたら小ハエや何か判らない小さな白い虫が多かったので外気に触れさせベランダで飼育中です。
子バエもどこかにいきました。
釣りをやる方は是非、コンポストとしてミミズを飼育すると良いでしょうね。
シマミミズは繁殖力が早く旺盛です。まあ、私の場合は園芸用の堆肥づくりのためですけどね。
ミミズに愛着がわいてきました。
参考資料
参考資料:
ミミ友通信_光和商事株式会社kowammz@kowas.co.jp
NPO法人環境衛再生機構「地球温暖化防止&循環型社会の形式」
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ミミズコンポストを初めて4か月春の植替え時にコンポスト肥料をあげてみた
ミミズコンポスト4か月目シマミミズはスクスク育っています。ユリの植木鉢に植替えしてコンポスト肥料とシマミミズ数匹が移住したようすです。イイ感じの土が仕上がっています。
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本記事はミミズコンポスト始め方-エコ容器で夏や冬の管理シマミミズの飼育【8-2023】 についてに記事です。
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