一般的なユリの球根を植える時期は9月~10月ですが春植えが管理がしやすい百合の球根です。
オリエンタルユリの球根は深く植えていきます。鉢に植えこむ場合をご紹介していきましょう。
ユリの球根は根を張るときに上根とよばれ球根の上の茎から根を出します。そのためには鉢の約4分の1くらいを目安に深植えします。
*球根3個分の深さともいわれます。
鉢の上部にはウォータースペース(お水のたまる部分)もお忘れなくとってあげましょう。
今回オリエンタルユリの球根1株を植え付けたA-10ℓ鉢です。昨年12月年末にはB-8ℓ鉢に土をかえて植え付けてあります。来年に向けユリの成長を比較していきます。
ユリの球根は定説では、秋植え(9~10月中期)が一般的です。植えつけた後に下根を充分に張らせ冬の寒さを球根に感じさせるためです。
今回は冬の真っただ中1月ということもあり下根が張らないので咲かない可能性があります。来年のために球根を育てる意味で植え付けてみました。
しかし、ユリ農家さんは夏の暑い時期をのぞいて年中、時期をずらしながら栽培されています。夏の温度が高いよりは良いユリができる可能性が高いので試してみます。
ユリは秋植えが一般的ですが、春に植えた方が管理が優しいとユリ農家さんに教わりました。
ユリの管理は最低気温12℃を確保しましょう。それ以下では灰色カビ病という病気が発症してうまく育たないという事です。
ユリ農家さんの植え方や管理ユリ農家さんは次から次へとユリを出荷されています。上記のように最低気温12℃を確保しながら冷凍球根を冷蔵管理して球根を冷蔵(寒さ)の状態で発芽させます。この状態で下根もある程度、発育されていると想定されます。
発芽させてから定植されているのです。オリエンタルユリの場合、定植から約3か月前後で市場に出荷されます。
この冷蔵庫での発芽(芽出しといわれる)にポイントがありそうですね。要するに冷蔵庫での発芽が自然本来の冬を感じさせる事なのでしょう。
ユリ鉢植え球根の植える位置
上根や下根について
ユリの球根を鉢植えする場合の球根を植え付ける位置です。ユリの球根は下根があり球根上部から茎(芽)が伸びていきますが球根上部の幹となる茎から上根とよばれる根を広げて張らせます。
この上根を張らせることがとても大切になってきます。球根の成長期に上根が張りやすいように充分なスペースを確保してあげましょう。
ユリはこの上根から水を吸収して育っていきます。
ユリの球根を植える準備する物
オリエンタルユリの球根を植えるにあたり準備する物をご紹介しましょう。本来は地植えの方が大きく育つでしょう。球根の大きさにもよりますが今回は10ℓ鉢を用意しました。
鉢植えA
- オリエンタルユリ球根(直径約8cm)1球
- プラスチック鉢10ℓ用
- 培養土(ふくらむ培養土)燃やせるもの
- 水5ℓ
- 鉢底石、軽石(本来は必要なし)
鉢植えB
- オリエンタルユリ球根(直径7cm)1球
- 素鉢(約8ℓ)
- 赤玉土
- 培養土(本来は培養土のみで良い)
- バーミキュライト
- マグファンプK
- 鉢底石
ユリの球根の土作りについて
水はけが良く保湿性にも優れた土を用意してあげましょう。ユリを球根から育てる場合は本来はお花用の培養土のみで良いようです。
しかし、丈夫で良いユリを育てる場合には土がとても大切とユリ農家さんに聞きました。ので上記の2種で試してみます。
丈夫で良いユリを育てるには土のPh調整が大切とユリ農家さんに教わりました、最適なペーハーはph5,8とのことです。植え付けて2か月、土のph調整をしていきます。
ふくらむ培養土を作ってみました
ふくらむ培養土1ケには水2,5Lが必要です。今回は10ℓ鉢なので2ケ使います。
ふくらむ培養土を2ケを容器に入れ水5ℓを吸わせ土を作っていきます。使用説明書では約2時間で水を吸い上げますが、上の最初の画像のように1時間弱で土を砕き混ぜてみました。
ユリの球根を植え付けていきます
鉢の中には鉢底石(軽石)をあえて敷いてあります。本来はユリの球根を植える場合には必要ないとの事ですがあったの使いました。
鉢底から1/4に土をしいてユリの球根をのせます。この時に球根の下根を広げます。
次に球根に土をかぶせていきましょう。
ユリの球根に土をかぶせていきますがウォータースペースを取り土は押さえこまないようにしてください。たっぷり水を与えます鉢底から水が流れ出るまであげてください。
上記の画像では鉢植えBの赤玉土使用は昨年末に植えた鉢です。水やりは最初の植え付け時のみ1回です。鉢なかの土はまだ湿っている状態です。
球根植え付け後の水やりタイミング
真冬の1月なのでユリ農家さんに聞いてみました。冬も植えつけ後は土が乾いてからあげるのか…それとも春まで放置で良いものか?
冬は土の中が乾いていたら水をあげる
ユリ農家さんの回答はユリの球根は乾燥を嫌い、水分過多だと球根がカビが生えたり腐るそうです。ユリの球根には外皮がないために乾燥しやすいのです。そのため球根保存や買って届いた時にはピートモスで保湿性を補っています。
色々と調べてみると秋植えのことしか検索できないので聞いたしだいです。特に冬場の水やりについては迷われる方も多いのではないでしょうか。
冬の置き場所も戸外でよろしいとのことでした。
軒下などは寒さにあてないと花芽を付けない事があります。
雨風や雪のあたる場所では基本、放置でよろしいでしょう。つづく
関連記事:ユリ鉢植えの水やりは成長の過程で異なる
球根の水やりは加湿に注意しましょう。ユリは水の大好きな植物ですが、根がしっかりと張っている場合です。やはり1月冬の植え付けは無理がありました。下根が張らないので良く育ちません。庭の植えの場合は放置でよろしいでしょうが、鉢植えの場合は持ち運びができるので環境をある意味、整えやすいでしょう。
水やりは良く土の表面が乾いてからとありますが、上根が張った成長期の話です。土の中が乾いてからあげましょう。ユリの茎が20~30cmになれば成長期で上根が発育している状態なの毎日、あげます。
参考関連記事:2022年秋植え球根の発根をチェックしてみました。
ユリ球根-ユリ農家さんの土
ユリ農家さんの土 | オリエンタルユリ球根 |
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オーガニックな土で育成します | シベリア3球 |
無添加な土 | バンドーム3球 |
コーヒーバイオ入り | 芽出しされた球根 |
土佐高知の土 | 大きい球根 |
ユリ農家さんの土とオリエンタルユリ球根が、本日届きました、秋植えの準備にはいります。この土はオーガニックな環境で作られた土です。
オリエンタルユリの球根はシベリアとバンドームというユリです。まだ、エコ鉢が届きません。来年、どんな花を咲かせるのか楽しみです。
実際に植えこんだ関連記事
実際に秋植えした球根が1月に咲くまでを時系列で記載した記事です。秋植え1月に咲くって普通はありません。今回はユリ農家さんが発芽させた球根です。普通の秋植え球根は半年後、5~7月に咲く場合が多いでしょう。
関連記事:秋植えユリ球根-咲くまで【2022-2023】オーガニックな土に植え無農薬の藁でマルチング
よくある質問Q&A
Q1、球根の植え替えはいつが適正でしょう
A、花が終わり、茎や葉が黄色くり完全に枯れてから暖かい日を選びましょう。
関連記事:ユリの植え替え時期-冬でも大丈夫?【2-2023】
Q2、ユリの花芽や葉にアブラムシが付きます
A、アブラムシ対策はシャワ―の水や水圧で簡単に取れます。しかし、植物が多いと手間でしょう。アブラムシ除けの殺虫剤もありますが、木酢液や竹酢液がアブラムシ除け、害虫除けになります。殺虫剤よりも安全ですね。
Q3、ユリを育てる場合に置き肥えや肥料は必要でしょうか?
A、基本的に百合は土の中の栄養だけで充分です。肥料や農薬が多いと薬害が発生します。ゆりは花が終わってから置き肥えや肥料をあげ球根を育てましょう。「お礼肥」と呼ばれます。オーガニックな土の作り方もあります。
関連記事:土づくりの肥料-コーヒーバイオ-口コミ
Q4、昨年の鉢植えユリが茎がミイラ化したので掘り返したいのですがどうしたらいいの?
A4、ユリの鉢植えで花が終わり茎は切らずに球根を太らせ、茎がミイラ化したら春に球根から古い茎を分離します。ちょうど春さきがちょうど良いタイミングです。球根を堀起こす時に下根が切れないように堀上げましょう。球根と茎を分離する時も球根の鱗片がバラけないように気をつけてください。
関連記事:【ユリ 植替え 春】球根と茎の分離シベリアの鉢植え
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